有袋ふじは袋をかけて育てるのに、なぜ赤くなるの?
「袋をかけて育てているのに、どうして真っ赤になるの?」
有袋ふじをご覧になったお客様から、このようなご質問をいただくことがあります。
確かに、袋をかけている間は太陽の光がほとんど当たりません。
それでも収穫の頃には、美しい赤色に色づきます。
今回は、有袋ふじが赤くなる秘密をご紹介します。
有袋ふじとは?
有袋ふじは、果実が小さいうちに一つひとつ袋をかけて育てる栽培方法です。
袋をかけることで、病害虫や雨風から果実を守り、
果皮の美しいりんごに育てることができます。
もちろん、袋をかけたままでは赤くなりません。
色づきは、収穫前の大切な作業から始まります。

一つひとつ袋をかけて大切に育てる有袋ふじ。袋が果実を守り、美しいりんごへと育てます。
袋は一度に外しません
有袋ふじに使う袋は、外袋と内袋の二重構造になっています。
長い間袋の中で育ったりんごは、
急に強い日差しを浴びると日焼けしてしまうことがあります。
そのため、まずは外袋だけを外し、数日間かけて少しずつ光に慣らします。

外袋だけを外した、わずか3日ほどしか見ることのできない姿。 この間に少しずつ太陽の光に慣らし、日焼けを防いでから内袋を外します。
その後、内袋を外します。
すると現れるのは、真っ白なりんごです。
初めて見る方は、「本当にこれが赤くなるの?」と驚かれるかもしれません。
真っ白なりんごが少しずつ赤くなる
内袋を外したばかりのりんごは、まだ赤い色素が作られていません。

内袋を外すと現れるのは、真っ白なりんご。ここから太陽の光を浴び、少しずつ色づきが始まります。
ここから太陽の光を浴びることで、少しずつピンク色に変わり、
やがて鮮やかな赤色へと色づいていきます。
秋の昼夜の寒暖差も、美しい色づきを後押ししてくれます。
自然の力が加わることで、有袋ふじならではの美しい赤色が生まれるのです。
美しい色づきは農家の手仕事
きれいに色づくのは、太陽の光だけのおかげではありません。
大湯ファームでは、葉取りを行い、
りんご全体に日光が当たるように管理しています。
葉を取り過ぎると日焼けの原因になり、
少なすぎると色づきが悪くなります。
その年の天候やりんごの状態を見ながら、一枚一枚手作業で調整しています。
さらに、玉回しという作業も行います。
玉回しとは、りんごを少し回転させ、
今まで日陰になっていた部分にも太陽の光が当たるようにする作業です。
こうすることで、色ムラが少なく、美しい赤色に仕上がります。
こうした細かな管理が、美しい色づきとおいしいりんごにつながっています。

真っ白だったりんごが、太陽の光を浴びてほんのりピンク色に。葉取りや玉回しを行いながら、均一に色づくよう丁寧に管理します。
まとめ
有袋ふじは、袋をかけて育てるだけではありません。
二重袋を段階的に外し、真っ白なりんごを少しずつ太陽の光に慣らしながら、
美しい赤色へと育てていきます。
その背景には、自然の力だけでなく、農家の手間と経験があります。
お店で有袋ふじを見かけたときは、「こんな工程を経て、この赤色になったんだ」と
思い浮かべながら味わっていただけたら嬉しいです。

少しずつ色づいた有袋ふじは、美しい赤色に仕上がり収穫の時期を迎えます。自然の力と農家の手間が詰まった一玉です。





























