赤いりんごはなぜ赤くなるの?りんごの色づきの秘密
秋になると、シナノスイートやふじなどの赤いりんごは、美しい赤色に色づきます。
一方で、王林やシナノゴールドのような黄色い品種、緑色の品種は色づきの仕組みが異なります。
今回は、赤いりんごがなぜ赤くなるのかについて、りんご農家の視点で分かりやすくご紹介します。
りんごは最初から赤いわけではありません
春に花が咲き、小さな実ができたばかりの頃のりんごは、実は緑色です。
夏の間も少しずつ大きくなりますが、まだ赤くはありません。
秋が近づき、収穫の時期になるにつれて、少しずつ赤く色づいていきます。

赤いりんごも、幼い頃は緑色。ここから太陽の光や気温の変化によって、少しずつ赤く色づいていきます。
赤くなる理由は「アントシアニン」
りんごが赤く見えるのは、「アントシアニン」という赤い色素が作られるからです。
このアントシアニンは、日光を浴びることで作られやすくなります。
そのため、葉っぱに隠れて日が当たらない部分は色づきが遅く、
太陽の光をたっぷり浴びた部分ほどきれいな赤色になります。
昼と夜の気温差も大切
「寒くなるとりんごが赤くなる」とよく言われますが、これは半分正解です。
実際には、昼間にしっかり日光を浴び、夜に気温が下がることで、アントシアニンが作られやすくなります。
そのため、昼夜の寒暖差が大きい地域ほど、鮮やかな赤色になりやすいと言われています。
青森県がおいしいりんごの産地として知られている理由の一つも、この気候にあります。
農家も色づきをお手伝いしています
きれいに色づくのは、自然の力だけではありません。
りんご農家は、
▶葉摘みをして日光が当たりやすくする
▶玉回しをして色ムラを少なくする
▶収穫のタイミングを見極める
など、さまざまな工夫をしています。
ただ赤くするだけではなく、甘さや食感とのバランスも考えながら管理しています。

りんごがきれいに色づくよう、一枚一枚葉を取り、日光が当たりやすい環境を整えます。
赤いりんごほど甘いの?
「赤いほど甘い」と思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。
品種によって色づき方は異なりますし、甘さは糖度や熟度などさまざまな要素で決まります。
もちろん、しっかり色づいたりんごは収穫の目安にはなりますが、農家は色だけではなく、
硬さや糖度、熟度なども確認しながら収穫しています。

収穫間近のりんご。色づきだけでなく、甘さや食感も確認しながら、一番おいしいタイミングを見極めます。
まとめ
りんごが赤くなるのは、日光を浴びてアントシアニンという色素が作られるためです。
さらに、昼夜の寒暖差や農家の栽培管理が加わることで、あの鮮やかな赤色に育ちます。
何気なく見ている赤いりんごですが、その色には自然の力と農家の工夫がたくさん詰まっています。
今年りんごを手に取る機会があれば、ぜひ「どうしてこんなにきれいな赤色になったんだろう」と
思いながら味わってみてください。





























